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試合報告

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ユナイテッドカップ:苦戦を強いられた試合で見えた課題と収穫

クィーンビーズ 67 – 94 トヨタ紡織

BOXスコアーと見逃し配信

ユナイテッドカップの初戦は、7月のサマーキャンプに続くトヨタ紡織との対戦であった。あれから約2ヶ月が経ち、チーム力を高めてきたトヨタ紡織に対して、クィーンビーズはサマーキャンプで60-58と勝利した時の躍動感が見られず、動きに重さを感じる試合となった。試合を振り返った石川幸子ヘッドコーチが「このチームは得点できないとディフェンスにも悪影響が出てしまう」と語ったように、トヨタ紡織のスイッチディフェンスを攻めあぐね、低確率のシュートを繰り返した結果、リバウンドを支配され、そこからの速攻で失点が増え、徐々に点差を広げられた。

4Qの後半には、ディフェンスで前から圧をかけ、早い攻撃に持ち込む本来の姿を見せたものの、大きく開いた点差を詰めることはできず、ユナイテッドカップグループステージWESTの初戦は敗退となった。

キャプテン井上桃子は「苦しい時間帯は必ず訪れる。そうした時間をできるだけ短くするためには、4Qの最後のようにディフェンスでしっかりプレッシャーをかけて、自分たちが早い展開のバスケットを40分間通して貫くことが大切だと改めて感じた」と述べ、チームの課題克服に向けた決意を示している。

試合の中で必ず訪れる停滞の時間、その時間に飲まれず攻め続けるためには、ブレない「メンタルのスタミナ」が必要である。

今季のスローガン「WIN ALL」をかなえ、Wリーグプレミアへの昇格を目指すWリーグフューチャーの開幕が間近に迫っている。

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

昨日の長時間移動の影響か、今日は選手たちが少し疲れていたのかなと感じています。今季は長時間移動の開催地が何度かあるので、今日のコンディションのことは選手にも確認して今後に活かしたいと思います。

試合の展開としては、特に1Qで10点しか取れなかったことが大きく、そこで踏ん張り切れなかったのが痛かったです。シュートが入らない時こそ、もっとタフにディフェンスをしなければならないのですが、戻りが遅く、簡単にイージーレイアップやイージーシュートを許してしまいました。そこはもっと厳しく対応する必要があると改めて感じました。

このチームは得点が伸びるとディフェンスにも勢いが出る傾向が強いので、得点できないとディフェンスにも悪影響が出てしまいます。相手のディフェンスに対して、「攻められない」と思ってしまったように見えました。自分たちは攻められるという自信を持たせるために、もう一度練習で確認していきたいです。

今日の収穫としては、石川明日香が得点を重ね、怪我から復帰した中山彩奈も試合に出てファールを取ったり、得点に絡んだりできたことが挙げられます。

これから1ヶ月、まずはコンディショニングをしっかり整え、ディフェンスをよりタフにし、どこからでも攻められるという自信を持たせてリーグ戦に挑みたいと思います。

井上桃子

技術ではなく、まず勝ちたいという気持ちがあったけれど、トヨタ紡織に押されてしまいました。相手がプレミアリーグのチームで、体格やスピードに優れていることは理解していたのですが、その状況に対して自分たちは十分にチャレンジできず、受け身になってしまいました。ディフェンスでも相手にプレッシャーをかけられず、相手のペースで試合を進められたことで、悪い流れが長く続いてしまい、それが今回の大きな点差につながったと感じています。
フューチャーリーグでも、今日のような苦しい時間帯は必ず訪れると思います。常に言っていることですが、そうした時間をできるだけ短くするためには、4Qの最後のようにディフェンスでしっかりプレッシャーをかけて、自分たちが早い展開のバスケットを40分間通して貫くことが大切だと、今回の試合を通じて改めて感じました。これは収穫でもあり、成功した場面もあったので、リーグ戦が始まる前にその重要性を認識できたことを前向きに捉えています。
常にプレミアリーグのチームと対峙する気持ちで、強度の高い練習を行わなければ試合では通用しません。練習の1対1や5対5といった小さな場面からでも、その強度を上げていく必要があると感じています。

石川明日香

今日のトヨタ紡織は、サマーキャンプで対戦した時とは違い、プレミアチームとしてのプライドを持って戦っていました。自分たちも最初は負けていなかったけれど、途中で相手の圧力に押されてしまい、得点差だけでなく、気持ちの面でも劣勢になってしまったと思います。その結果、失点が多くなり、試合の流れをつかむことができませんでした。

自分たちはチャレンジャーとして、失敗を恐れずに強い気持ちで戦い続けなければなりません。チーム全体でその強い気持ちを持ち続けて、常に勝ちにいく姿勢を維持することが大事だと思います。試合の流れが悪くなった時こそ、ベンチとコート内が一つになって戦えば、必ず自分たちの流れが来ると信じています。

私はスリーポイントだけでなく、内外両方で得点できる選手を目指していますが、まだまだ課題が多いと感じています。ディフェンスでは相手に押し込まれる場面が多く、リバウンドでも押し負けてしまうことがあるので、これでは得点しても意味がありません。リーグ戦に向けて、練習からディフェンスの強度を上げて、しっかりプレッシャーを与えられるようにしていきたいと思います。

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