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敗戦を糧に、再び勝利への道を進む
- 2024年11月03日
- admin
山梨クィーンビーズ 76-83 アランマーレ秋田 (ゲーム2)
スコア・見逃し配信
アウェーの地、秋田での連戦。初戦に勝利したクィーンビーズに対し、アランマーレ秋田はホームのプライドをかけて全力でぶつかってくることが予想され、クィーンビーズもその覚悟を持って今日のゲーム2に臨んだ。しかし、試合の入りでアランマーレ秋田の勢いを抑えられず、クィーンビーズは序盤から劣勢に立たされた。
この試合最初の得点は中山 彩奈のジャンパー。しかし、樋口鈴乃に立て続けに得点を許し オフェンスも機能せず、アランマーレ秋田に主導権を握られる苦しい展開となった。第1クォーターでは最大18点差が開き、樋口の得点が大きな脅威となる。第2クォーターでは、樋口へのマークを井上桃子と片山 菜々に変えて得点を抑えようと試みるが、樋口に25点、ニアン ンディ クンバに14点を前半で許し、合計39点を奪われてしまった。前半は28-45と大きなビハインドを背負う形で折り返した。
後半の第3クォーターに入ると、クィーンビーズはディフェンスの戦略を変え、前線からのプレッシャーを強化。井上や土田帆乃香が積極的にゴールを狙い、アランマーレ秋田のリズムを崩すことに成功した。相手にミスが増え、ファウルも重なり、少しずつ点差を詰めていく展開になる。池田沙紀のドライブで1点差に迫り、第3クォーターは52-53で終えた。
第4クォーターは、アランマーレ秋田が最初の得点を奪う。しかし、池田がドライブからワンスローを決めて55-55に追いつくと、中澤梨南のシュートで57-55とリードを奪う展開に持ち込む。さらに、アランマーレ秋田のニアン ンディ クンバがファウルアウトとなり、試合の流れがクィーンビーズに傾き一時は点差を広げた。しかし、アランマーレ秋田も粘り強く対抗し、残り1分、3点差で追う展開の中で、中澤のスリーポイントシュートが決まり70-70の同点に追いつき、試合はオーバータイムへ突入した。
オーバータイムでは、出だしでアランマーレ秋田に0-5のランを許し、クィーンビーズは後手に回る。序盤で主導権を握れなかったことで窮地に立ち、落ち着きを欠いたプレーが目立ってしまった。最後まで粘りは見せたが、流れを引き戻すことは叶わず、惜しくも敗戦という結果に終わり、悔しさを滲ませながら選手はコートを後にした。
ここまでクィーンビーズは3勝5敗と黒星が先行しているが、次節で5チームとの対戦がひと回りする。プレミア昇格を果たすためにも、次節はなんとしても2連勝して勝敗を5割に戻し、2巡目以降の戦いに弾みをつけたいところだ。その対戦相手となる新潟は、現在上位の東京羽田や三菱電機にも勝利して勢いに乗るチームだ。
勝利を掴むためには、今回浮き彫りになった課題の改善が急務だ。
相手に流れを掴ませない、強度の高いディフェンスを起点としてオフェンスを組み立てる。
序盤から相手の攻撃を封じ込み、主導権を奪うことが鍵を握るだろう。
今日の敗戦で得た教訓をどう活かせるか――その実証の場は、6日後に迫っている。
ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ
今日は試合の入り方が課題でした。序盤で主導権を握られ、追いかける展開が続いたものの、選手たちが粘り強く頑張ってくれたおかげで同点に追いつくことができました。ただ、守備が少し甘く相手に流れを渡してしまった場面もあり、改善が必要だと感じています。
試合の中では、チャンスに逃さずシュートを狙う意識を持った選手たちが得点に貢献してくれました。特にファウルトラブルの時には中澤選手がしっかりつないでくれたのが大きかったです。しかし、オーバータイムでは焦りが出てしまい、最初に5点を取られたことが最後まで響きました。迷わずセットプレーを展開できるように、選手たちが自信を持ってプレーできる環境をさらに整えていきたいです。
次の新潟戦に向けて、しっかり守って、自分たちの良いオフェンスに繋げられる様にしっかり準備して新潟に挑みたいです。
キャプテン井上桃子
今日は前半で相手の樋口選手とクンバ選手に主導権を握られ、特に樋口選手には得意なシュートを許してしまい、そこから流れを掴ませてしまいました。昨日は成功したオフェンスのプレーも、今日は相手に対策されており、思うようにずれを作れず、パスミスも重なってリズムが作れなかったのが苦しい展開につながりました。それでも、後半はディフェンスの強度を高め、相手のリズムを崩して追いつけたのは良かったです。
オーバータイムでは序盤に集中しようと声を掛け合っていましたが、相手の速い展開に押され、最初に主導権を握られてしまったのが痛かったです。次の新潟戦に向けては、特に1対1の守備力を強化し、チームで粘り強く守り抜くことが重要だと感じました。また、流れが悪いときも、ディフェンスの強度を維持し、オフェンスがうまくいかない時も失点を抑えることで自分たちのリズムに持っていきたいと思います。
土田 帆乃香
逆転して追いついた場面もありましたが、最後は相手のシュート確率が上回り、勝ち切ることができませんでした。特に前半、気持ちの部分で相手に押されてしまい、そこから追い上げる展開になってしまいました。アウェーの難しさもありましたが、次の新潟戦では、最初からしっかりと自分たちのペースを掴んで試合を運びたいと思います。
新潟も勢いがあるチームなので、立ち上がりからディフェンスを固め、相手のやりたいプレーを止めることが重要です。今日の試合を通しても、1対1の守備やガード陣・フォワード陣の連携の課題を感じたので、それを克服して勝利に繋げたいです。来週は慌てず落ち着いてプレーし、2連勝を目指します。