山梨クィーンビーズ

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課題と手応えの40分間、クィーンビーズの次なる挑戦

山梨クィーンビーズ 50 - 62 三菱電機

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約1ヶ月の休止期間中、失点を防ぐためのハードなディフェンスの強化に加え、停滞しがちなオフェンスを改善するため、ボールも人も動き続ける攻撃の構築に取り組んできたクィーンビーズ。前回の対戦では3点差まで詰め寄りながらも勝利を逃した相手・三菱電機にどう挑むか、そして残り9試合のスタートをどのように切るかが注目された今日のゲーム1。

片山菜々の連続得点でスタートを切ったクィーンビーズは、13-14と1点差で第1クォーターを終えまずまずの滑り出し。 しかし、第2クォーターでは、まるでエアーポケットに入ったかのように、オフェンスが停滞し、空白の時間が生まれた。開始直後、アンモール・プリート・コールの得点で14-13と逆転するも、三菱電機がボールマンへの圧を強めると、人とボールの動きが止まり、攻めあぐねるシーンが続出。約6分間得点が途絶える。その間、三菱電機はスリーポイントを武器に得点を重ね、このクォーターで18得点のうち9点をスリーポイント3本で獲得。17-31と14点差をつけて前半を終えた。

ハーフタイムで石川幸子ヘッドコーチは「一点ずつ確実に返していこう」とチームを鼓舞。後半、クィーンビーズはゾーンディフェンスを採用し、三菱電機の得点ペースを落とすことには成功した。しかし、攻撃ではゴール下のアンモールに頼る単調な形が続き、得点は伸び悩む。一方、三菱電機のスリーポイント攻勢を止めきれず、33-46と13点差で第3クォーターを終えた。

クィーンビーズはオールコートプレスを仕掛け、相手のミスを誘いながら得点差を縮めた。中山彩奈のスリーポイントと上長美菜のドライブで44-50と迫るも、その後はコミュニケーションミスとターンオーバーが続き、再び44-55とリードを広げられる。終盤、ディフェンスでプレッシャーを強めて50-59まで追い上げるも、最後に三菱電機に追加点を許し、50-62で試合終了となった。

試合後、ヘッドコーチと選手たちは、この1ヶ月間取り組んできた課題克服が試合の中で十分に発揮できなかったことを悔やんでいた。それでも、後半には持ち前のオールコートディフェンスから相手を追い詰める場面を作り、手応えを感じさせるプレーも見られた。

シーズンはまだ続くが、三菱電機との対戦は明日が最後となる。新たな取り組みを武器に、クィーンビーズらしい粘り強いスタイルを存分に発揮し、明日は三菱電機に「蜂の一刺し」を見舞ってほしい。

寒い中、遠方から会場にお越しいただき、また配信を通じて応援を送ってくださったファン・ブースターの皆さま。明日もクィーンビーズの後押しを、引き続きよろしくお願いします。試合は14時トスアップです!

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

今日はオフェンス面でプレッシャーを受け、シュートまで持ち込めない場面が多く、ファウルをもらう場面も少なかったことが課題でした。特に、相手のスリーポイントシュートが決まり始めた際に、こちらのリズムが崩れてしまい、そこが攻撃にも影響してしまいました。また、ローテーションが多くなる中で、踏ん張りどころでポジションやプレッシャーが足りず、ノーマークの場面を作ってしまったことも悔やまれるポイントです。加えて、自分たちのオフェンスでもパスの精度やコミュニケーション不足が目立ちました。

明日の試合では、パスの精度を上げること、そして相手のスリーポイントを徹底的に抑えることにフォーカスして臨みたいと思います。

キャプテン井上桃子

今日の試合を振り返ると、1クォーターでは得点が伸びませんでしたが、相手の得点をある程度抑えることができていました。ただ、2クォーターで相手の得意とするスリーポイントを許してしまい、自分たちのオフェンスも展開できずに点差が広がってしまったことが響きました。

後半の3クォーター、4クォーターでは、ゾーンディフェンスや前からのオールコートプレスが成功する場面もありました。こうしたディフェンスが1クォーターの最初から発揮できていれば、もっと良い形でブレイクにつなげられ、リズムを掴む展開になったと思います。また、試合の中でどうしてもオフェンスが重たくなる時間帯がありましたが、ディフェンスから早い展開に持ち込むことでリズムを作れると感じました。

明日に向けては、3クォーターや4クォーターで見せたディフェンスの強度を、最初から発揮することが大事だと思います。それができれば、試合の主導権を握れる展開になるはずです。そして、ペイントアタックの数を増やし、そこから逆サイドへの展開や先手を取る攻めを意識していきたいと考えています。

片山菜々

今日の試合は、第2クォーターで得点が停滞してしまい、相手のゾーンディフェンスをうまく攻めきれなかった印象があります。後半、特に第4クォーターではディフェンスからスティールをきっかけに点差を縮めることができましたが、このディフェンスを最初から発揮できていれば、もっと違う展開になったと思います。

1ヶ月の休止期間中は、トレーニングやバスケットボールの基本的な動きに取り組み、3対3の攻め方を意識した練習を行ってきました。しかし、今日はその練習の成果を十分に発揮できず、試合がバタバタした展開になってしまいました。もっと落ち着いてプレーし、相手のディフェンスの様子を見ながら攻めることが必要だと感じています。

明日は、自分たちの持ち味であるアグレッシブさを保ちながら、落ち着いてプレーし、より良い試合運びを目指したいです。

上長美菜

今日の試合を振り返ると、相手の三菱電機が序盤からスリーポイントシュートを確実に決め、こちらのディフェンスローテーションがうまく機能せずノーマークを許してしまったことが大きかったです。序盤で相手にリズムを掴ませてしまったのが響いたと思います。また、ディフェンスでは1人だけが頑張るのではなく、チーム全体でヘルプし合うことが重要だと改めて感じました。

1ヶ月のリーグ戦休止期間では、コミュニケーションやディフェンスのチーム力を高める取り組みを行い、オフェンスでも動き続ける練習や個々の特長を活かしたメニューに取り組みました。しかし、試合ではその成果を十分に発揮できなかった場面が多く、特にドライブの回数が少なかったことが課題だと感じています。スペースを十分に使えず、攻めの形が崩れる場面が見られました。

明日に向けては、今日の課題を修正し、特にディフェンスで出だしからしっかりとローテーションを組み、抑えどころを全員で共通認識することが重要だと考えています。明日は運動量をさらに増やし、チーム全体で助け合う姿勢を見せたいと思います。出だしから全力でディフェンスを仕掛け、修正点を克服していきたいです。

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