山梨クィーンビーズ

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試合報告

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後半のアグレッシブなディフェンスが勝利を呼ぶ!クィーンビーズ、4連勝で3位浮上!

藤原時計店 Presents 甲州市ホームゲ-ム

山梨クィーンビーズ 72 - 69 アランマーレ秋田

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クィーンビーズがアランマーレ秋田とのGAME2を72-69で制し、連勝を4に伸ばした。この勝利により、新潟と並ぶ戦績となり、直接対決の成績で上回るクィーンビーズが3位に浮上した。

試合序盤、アランマーレ秋田の樋口鈴乃がスリーポイントを決めて先制すると、クィーンビーズは石川明日香や井上桃子の得点で応戦。しかし、アランマーレ秋田の激しいプレッシャーディフェンスに攻めあぐね、インサイドではクンバが存在感を発揮し、リバウンド争いでも後手に回る展開となった。アランマーレ秋田の堅守を前にオフェンスのリズムを掴めず、第1クォーター終了時には16-19と3点のビハインドを背負った。

第2クォーターに入ると、クィーンビーズはターンオーバーを連発し、速攻からアランマーレ秋田に得点を許す場面が続いた。スコアは一時20-35とこの試合最大の15点差まで広がる。しかし、石川幸子ヘッドコーチがタイムアウトを取り、ディフェンスをゾーンに切り替えると試合の流れが変わり始める。渡邊愛加や上長美菜ら経験豊富な選手を投入し、リバウンドからセカンドチャンスを作ると、中澤梨南と上長が得点。前半の分岐点とも言えるこの場面で、さらに中澤のスリーポイント、上長のドライブが決まり、一時は37-38と1点差まで詰め寄る。しかし、アランマーレ秋田も落ち着きを取り戻し、前半終了時には37-44と7点ビハインドのまま試合を折り返した。

後半に入ると、クィーンビーズはディフェンスの強度を上げ、アランマーレ秋田の攻撃の芽を摘む。両チームともにオフェンスの精度を欠く中、渡邊のスリーポイントが決まると、試合の流れが再び動き始めた。残り4分で45-54と依然としてリードを許す展開だったが、ここでアンモール・プリート・カウルがコートインし、インサイドで存在感を発揮。彼女のリバウンドやフリースローが効果的に機能し、井上のポストプレーが決まると53-54と1点差に迫る。そして試合終了間際、池田沙紀の得点でついに逆転。さらに井上が速攻から得点を挙げ、クィーンビーズが初めてリードを奪い、59-56で最終クォーターへ。

第3クォーターの前半では両チームともに無得点の時間が約3分続いたが、その後クィーンビーズが一時9点差までリードを広げた。しかし、アランマーレ秋田の猛追を受け、試合終盤には67-64と再び1ポゼッション差に。それでも、粘り強いディフェンスを展開し、残り1分30秒でアランマーレ秋田がファウルゲームを仕掛けたが、クィーンビーズがフリースローを決めきれず、アランマーレ秋田が追い上げ、残り20秒で71-69と2点差に迫られる。タイムアウトを取ったクィーンビーズは、この日最大音量のディフェンスコールが響く中、最後のディフェンスでアランマーレ秋田のオフェンスを封じ、72-69で勝利を掴んだ。

試合の入りからギアを上げて圧力をかけるアランマーレ秋田のディフェンスの前に、前半は後手を踏んだクィーンビーズ。シーズン当初は、こうした展開を立て直せずに試合を落とす場面があったが、今のチームにはその姿はない。

後半は、自分たちが積み重ねてきた激しいディフェンスと粘り強いリバウンド、そしてルーズボールへのこだわりで試合の主導権を握り、逆転勝利で4連勝を達成。これにより新潟との順位争いを制し、3位に浮上した。リーグ戦は残り3試合。次戦では順位争いの直接対決となる新潟との2連戦がホーム・小瀬スポーツ公園体育館で待ち受けている。

自身の激しいディフェンスからオフェンスの速い展開で得点機を演出した池田沙紀は、試合後のエンディングマイクでこう語った。

「苦しい時間帯もありましたが、チーム一丸となって最後まで戦い抜き、勝ち切ることができました。会場の皆さんの声援が大きな力となり、この大事な一勝を掴むことができたと思います。次戦もホームゲームとなります。ぜひ会場に足を運んでいただき、引き続き熱い応援をよろしくお願いします。」

山梨 vs 新潟。順位争いを演じる両チームの今シーズン最後の対戦は、まさに武田信玄と上杉謙信が火花を散らした歴史的決戦「川中島の合戦」の再現だ。

この大一番をアリーナで!

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

試合の序盤は、相手のプレッシャーに押されてしまい、思うようにアタックできない時間帯が続きました。しかし、後半はしっかりと自分たちが狙うべきエリアでボールを受け、ペイントアタックを意識することで、徐々に試合の流れを引き寄せることができました。ディフェンスでは、マンツーマンとゾーンを使い分けながら対応し、終盤にはしっかりとプレッシャーをかけて相手を抑えることができました。

7連勝を目標に戦っている中で、1試合ずつしっかりと勝ち切れていることは、チームの成長を示していると思います。今日の試合は前半に苦しい時間帯がありました。そのため、タイムアウトやハーフタイムでは、選手たちに消極的にならず、積極的にシュートを狙いにいくことを伝えました。

試合の分かれ目の一つは、アタックを仕掛けたことでファウルをもらえた点です。フリースローを22本獲得できたことが、試合を最後まで繋いでいく要因になったと思います。ベンチメンバーもそれぞれの役割を果たし、チーム全体で流れを作ることができました。

試合を通じて、リバウンドでは苦戦する時間帯もありましたが、ディフェンスで粘ることができたのは、チームとしての成長を感じました。何より、会場の大きな声援が選手たちの後押しとなり、最後まで戦い抜く力になりました。本当に感謝しています。リーグ戦も残り3試合となりますが、しっかりと準備し、勝って終われるように戦っていきたいと思います。

キャプテン井上桃子

今日のアランマーレ秋田は、昨日とは別のチームかと思うほど、40分間徹底してタフなディフェンスを仕掛けてきました。

その激しいプレッシャーに対し、最初は様子を見ながらプレーしてしまい、相手のペースで試合が進んでしまいました。しかし、それだけ相手が攻めてくるということは、強くアタックすればファウルをもらえるチャンスもあると考え、弱気にならずに攻めるようにチームを鼓舞しました。実際に後半はリングに向かうプレーが増え、リバウンドでは出原菜月が体を張って取りにいき、オフェンスリバウンドもディフェンスリバウンドもチーム全体で取りに行く意識が生まれました。

少しずつ得点を重ね、1本ずつしっかりと守ることで、徐々に点差を縮め、逆転することができました。これは、チームとしての力が確実に上がってきている証拠だと感じています。

試合を通して、出場した選手がそれぞれ自分の役割を全うし、ベンチメンバーも絶えず声をかけ続けてくれました。今日の勝利は、まさにチーム全員で掴み取ったものだと思います。

これで4連勝となりましたが、まだ3試合が残っています。1つでも順位を上げ、1つでも多くの勝利を掴んでシーズンを終えたいという思いは、チーム全員が共有しています。

そして、応援してくださるファン・ブースターの皆さんへの感謝の気持ちを、プレーで表現できるようにしたいです。次戦もホームゲームなので、皆さんの声援を力に変えて、最後まで全力で戦いたいと思います。

アンモールプリート・コール

今日は試合の入りが難しく、前半は自分のプレー時間も少なかったため、なかなかリズムを掴めませんでした。それでも、後半にしっかりと切り替え、チームの勝利に貢献できたことは良かったと思います。

この試合は、ディフェンス面でもしっかりと貢献できたと感じています。特にリバウンドでは、昨日はポジション取りがうまくできず、チャンスを逃す場面が多かったですが、今日は序盤のプレーを振り返り、ハーフタイムで修正することができました。その結果、後半はより積極的にリバウンドに絡み、相手にボールを渡すことを阻止できたと思います。

シーズン終盤に入り、試合ごとにチームの成長を感じています。これからの試合でも、より幅広いプレーができるようにしたいです。

チーム全員で最後まで戦い抜き、1試合ずつしっかり勝ち切れるように頑張ります。

中澤梨南
前半、10点ほど離され、思うよう行かない場面でコートに立ちました。「展開に左右されないで落ち着いて、全員で自分たちのやるべきことを徹底しよう」と話していましたが、それが流れを呼び込むキッカになってのではないでしょうか。 自分の場合はリバウンドに絡み続けることを意識しました。

土田帆乃香

前半ディフェンスに押されてボールを失う場面が多く、試合の流れを掴むのが難しかったですが、チーム内では「1本1本落ち着いて返していこう」と話していました。また、戦術的には途中で前からプレスをかけ、ゾーンディフェンスに切り替えたことでターンオーバーを誘発し、そこから流れが少しずつ変わったと思います。

後半は、持ち味である激しいディフェンスを発揮できたと思います。特にガード陣とフォワード陣が前線からプレッシャーをかけ、中でも池田沙紀が素晴らしいディフェンスを見せてくれたことで、さらに流れを引き寄せることができました。本当にナイスディフェンスだったと思います。

残り3試合も全力で戦い、7連勝でシーズンを終えられるように頑張りたいです。最後まで相手より強い気持ちで挑みたいと思います。

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