山梨クィーンビーズ

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試合報告

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勝利の歓声、今季最多1240人の想いとともに—明日はホーム最終戦!

山梨信用金庫 Presents 甲府市ホームゲ-ム 

山梨クィーンビーズ 63 - 57 新潟

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会心の出来で相手を圧倒したわけではない。試合は終始重苦しい雰囲気の中で進み、勝利の女神がどちらに微笑んでもおかしくない展開だった。しかし、最後に勝利を手にしたのはクィーンビーズだった。

シーズン序盤、要所で力を出しきれずに苦しんだ試合を経験してきたチームが、この日は自分たちの積み上げてきたプレーを信じ、チームメートを信じて戦い抜いた。40分間、自分たちを見失わずに戦い、接戦を制したクィーンビーズ。
今季最多の1240人が詰めかけたアリーナで、その姿は確かな成長を示していた。

序盤は石川明日香のスリーポイントでクィーンビーズが先制し、流れをつかむ。オフェンスはボールも人もよく動き、スムーズな展開で得点を重ね、一時は12-2と10点リードするが、新潟も粘り強く応戦。それでもクィーンビーズがリードを保ち、20-14で第1クォーターを終える。

第2クォーター、「相手のディフェンスのプレッシャーに対して焦ってしまい、パスを出すタイミングや判断が遅れてしまった。パスを回すことを優先しすぎてしまい、シンプルにプレーすることを忘れてしまった」と井上桃子が試合後に分析したように、ターンオーバーが増えたクィーンビーズは新潟に詰め寄られ、残り3分23秒には26-26の同点に追いつかれる。ここで上長美菜がスリーポイントを決め、クィーンビーズが再びリードを奪うと、新潟がタイムアウトを要求。その後、残り1分40秒で土田帆乃香がスリーポイントを沈め、リードを6点(32-26)に拡大すると、新潟は2回目のタイムアウトを取る。タイムアウト明け、新潟は前回の対戦で苦しんだゾーンディフェンスを採用。クィーンビーズのオフェンスが停滞し、動きが止まる。新潟が追い上げを見せ、32-30の2点リードで前半を終了。

後半に入ると、クィーンビーズのオフェンスが重くなり、リズムを崩す。序盤は一進一退の攻防が続いたが、新潟が流れをつかみ、34-36で逆転。その後、一時は5点差まで広がるが、クィーンビーズは途中出場の出原菜月・上長美菜が果敢にゴールへアタックし、フューチャーリーグのスリーポイント成功率で首位を走る渡邊愛加が要所でスリーを沈める。残り1分51秒、土田帆乃香のスリーポイントが決まり、45-45の同点。ここで会場の熱気が一気に高まる。さらに、上長美菜の得点で流れを引き寄せる。

第4クォーターに入っても、クィーンビーズのオフェンスが安定せず、新潟にターンオーバーから速攻を許し、再び逆転される。残り8分13秒、47-52と5点差になったところで、石川幸子ヘッドコーチがタイムアウトを要求。「ミスをしたとしても早く戻り、チームでディフェンスをすること。そして、シュートは迷わずに打ち切ること」を伝えると、選手たちが対応する。タイムアウト明け、クィーンビーズはディフェンスをゾーンに変更。この戦術が機能し、新潟の得点ペースが落ちると、クィーンビーズが攻勢に出る。

残り5分、51-54の場面で新潟がタイムアウトを取るが、クィーンビーズは渡邊愛加のスリーポイントで54-55と1点差に詰め寄る。そして残り2分38秒、出原菜月のシュートが決まり、56-55と逆転。

新潟がすかさずタイムアウトを要求し、立て直しを図るが、残り1分30秒でアンモール・プリート・コールがファウルを獲得し、フリースローを2本成功させて58-55とリードを広げると、ベンチの士気も最高潮に達する。

残り23秒、新潟がファウルゲームを仕掛けるが、クィーンビーズはフリースローを確実に決めてリードを守る。最終的に63-57で試合終了。クィーンビーズが3位確定に向けて、大きな1勝を手にした。

明日は、新潟との今季最後の対決。
「ゲーム2の新潟は怖い」とチームの誰もが言う。
3位を確定したいクィーンビーズと3位を奪い取りにかかってくる新潟。今日以上の激しさで向かってくる相手に打ち勝つために、こちらもそれを上回る強さで立ち向かわなくてはならない。

明日はホーム最終戦。
地元山梨で、ファン・ブースターと共に一丸となり、エネルギー出力のギアをあげて戦いましょう。

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ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

今日は3位がかかる重要な試合だったので、初戦がとても大事だと考えていました。しっかり勝ち切ることができて、まずはホッとしています。

試合前には、オフェンスでもディフェンスでも常に攻める気持ちを忘れないようにと伝えました。試合の入りは、特に人もボールもよく動いていて、ペイントにしっかりアタックできていたことが、得点につながったと感じています。

第2・第3クォーターでは、少しリードしたことで消極的になり、パスを回すことばかりを考えてしまった場面がありました。これが、試合の流れを一時的に失う要因の一つになったと思います。

第4クォーターは、最後まで競った展開が続く中で、しっかり守ること、リバウンドを取り切ること、そして積極的にアタックすることを徹底するよう指示しました。選手たちがそれを実行し、最後は自分たちのバスケットができたと思います。

今日の試合では、劣勢の時間帯も長かったですが、ベンチの選手も含めて、チーム全体で戦えていたことが勝因の一つです。ベンチからもコート上の選手へ指示が飛び、チーム全体で試合を作ることができました。

ホーム最終戦ということで、今日もたくさんのファン・ブースターの皆さんが駆けつけてくれました。山梨のホームゲームは、いつも本当に力をもらえる環境で戦えますし、今日もいつも以上に熱い声援をいただきました。

チームとして5連勝を達成しましたが、その要因の一つは、選手たちが攻める姿勢を忘れずにプレーできていることです。その積み重ねが、今の結果につながっているのだと思います。

明日が今季最後のホームゲームになります。今日の良かった部分を活かし、課題をしっかり修正し、チーム全員で勝ちにいきたいと思います。

勝てば3位が確定します。しっかり新潟に勝ち、ホームで3位を決めたいと思っています。

キャプテン井上桃子

今日は、チーム全員の力を発揮して勝ち切ることができた試合だったと思います。試合の立ち上がりからディフェンスの強度を上げ、プレッシャーをかけることを意識し、オフェンスではアグレッシブにリングへアタックすることを心がけました。第1クォーターでは序盤に流れを掴みましたが、第2・第3クォーターではターンオーバーから相手にリズムを与えてしまいました。特に第2クォーターの終盤、相手のゾーンディフェンスに対して良いシュートが打てなかったことが反省点です。新潟はリバウンドやルーズボールに対する執着心が強いチームなので、そういった場面で流れを奪われないように、明日までに修正したいと思います。

第4クォーターでは、リードを奪えそうで奪えない展開が続きましたが、接戦の時こそ「1回守って1回攻める」「もう一度我慢して守り、1本ずつ返していく」という意識を全員が共有し、最後まで粘り強く戦えたことが勝因の一つだったと思います。特に、アンモールがしっかりボールをキープし、ファウルをもらいながらプレーしたことが、攻撃のリズムを作る上で大きな要因になりました。

今日は多くのファン・ブースターの声援が、いつも以上に力になりました。絶対に勝ちたいという思いが伝わり、その思いに応えたいという気持ちが、最後まで諦めずに戦えた原動力になったと感じています。苦しい時間帯が多い中でも全員で声を掛け合い、「我慢しよう」と団結できたことが、チームの結束力をより強くしてくれました。

明日は今シーズン最後のホームゲームであり、3位を決める大事な試合です。新潟は2戦目に強いチームであり、昨シーズンも今シーズンの前半戦でも2戦目に敗れています。よりタフな試合になることが予想されますが、今日以上のエネルギーを出して戦いたいです。特に、ディフェンスの強度をさらに上げ、リバウンドやルーズボールの場面で相手に負けないように、最後まで粘り強く戦い抜きたいと思います。

アンモールプリート・コール

試合の前半にファウルトラブルで一時ベンチに下がる時間が長くなりました。その間、ベンチから試合を見ていて気づいたのは、自分たちのシュートを打つ位置が予測しにくくなり、オフェンスリバウンドに入れず、相手に速攻を許す場面が増えていたことです。そのため、第4クォーターはシュートが入っても入らなくても、リバウンドを必ず取り切ることを意識し、チームに貢献しようと考えていました。

終盤の試合を決定づけるようなフリースローは、とても緊張しました。昨シーズン、新潟戦でフリースローを決めきれずに負けた試合があったので、その悔しさを思い出しながら「絶対に決める」という強い気持ちで臨みました。これまでの経験を活かし、落ち着いて自分のタイミングでシュートを打つことを心がけました。しっかりと落ち着いて決めることができたので、昨年の悔しさを少しは晴らせたと思います。

ホームの試合は、やはり特別なものです。今日は特に多くのファン・ブースターの方々が会場に足を運んでくださり、いつも以上にワクワクしながらプレーできました。特に子どもたちがたくさん応援してくれていたので、バスケットの楽しさを伝えたい、そして夢を与えられるようなプレーをしたいという思いが強くなりました。明日もまた、全員でチームバスケットを展開し、ファン・ブースターの皆さんとともに戦いたいと思います。

土田帆乃香

今日はとてもタフな試合でしたが、チーム全員で戦い抜き、勝ち切ることができて良かったです。特に後半の競っている場面では、一つひとつのプレーが試合を左右する展開だったので、ディフェンスでもオフェンスでも常に攻め続けることを意識しました。

相手の勢いを止めるためにも、アグレッシブにディフェンスを仕掛け、流れを渡さないように心がけました。オフェンスでは、ディフェンスリバウンドがしっかり取れた時には、そのまま速攻につなげることを意識し、ブレイクを仕掛けることを意識しました。また、接戦の時間帯では、「ここで1本欲しい」という場面で冷静にセットプレーをコールし、メリハリをつけて攻めることを意識しました。

試合全体を振り返ると、すべてがうまくいったわけではありません。試合の途中で新潟がマンツーマンからゾーンディフェンスに変更した際、こちらの攻めがうまくいかず、リズムを崩してしまった場面もありました。しかし、最終的に追いつき、逆転できたことは、チーム全体の力がついてきた証拠だと感じています。

今日の勝利で、明日勝てば3位が確定しますが、自分は「ここまで来たら7連勝してシーズンを終えたい」という気持ちが強いです。今日の結果に関わらず、「明日勝てばいい」ではなく、「連勝を止めたくない」という気持ちで戦っていました。明日も、そして最終戦も絶対に勝って、気持ちよくシーズンを締めくくりたいです。

。山梨のファン・ブースターの皆さんの声援を力に変えて、明日も全員で戦い抜きたいと思います。

上長美菜

今日は序盤から良い流れで試合に入ることができました。ただ、出だしが良くても相手との差を大きく広げられなかったことは、課題の一つだと感じています。また、第3クォーターの後半にはリードしている状況で相手にリズムを持っていかれてしまいました。明日は40分間を通して、自分たちがやってきたことを徹底し、特にディフェンスを継続すること、さらにリングへアタックする意識を持つことが重要になると考えています。

第3クォーターの途中からコートに入った際に、ディフェンスではこれまで練習してきたことをしっかり遂行し、コミュニケーションを取りながら修正できました。一方、オフェンスに関しては、リングアタックが少ないと感じたので、フェイクやドライブを使いながらチームメイトと連携して攻めることを意識しました。その結果、オフェンスのリズムが徐々に良くなり、チームとして良い形でシュートまで持っていけた場面が増えたと思います。

後半は相手の速攻に対してバックアップが遅れ、走られてしまった場面もありました。前半はしっかり対応できていたので、そのディフェンスを40分間続けることが必要だと感じています。

この2試合は3位を争う大事な試合で、もちろん勝利を強く意識していましたが、それと同時に「この試合を来シーズンにつながる経験にしたい」という気持ちもあります。特に接戦の中でプレーすることで、チーム全体の経験値が上がっていると感じています。

明日は今シーズン最後のホームゲームとなります。今日出た課題を修正し、最高の形で締めくくりたいです。試合の入りから終わりまでディフェンスやコミュニケーションを徹底し、チーム一丸となって戦いたいと思います。

ハーフタイムショー
Poni Aloha Hula Studio(ポニアロハフラスタジオ)

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