report
2023.12.24 VS シャンソン化粧品 第二戦
- 2023年12月24日
- admin
円﨑興業プレゼンツ SALT ROAD MATCH
山梨QB 61 – 79 シャンソン化粧品
ボックススコアー・バスケットLIVEでの見逃し配信はこちらのページから
同じ課題を話すのはもうここまで
「試合を決めきる」下剋上のクィーンビーズ劇場は次節に持ち越し
昨日の第一戦は「あと一本が決めきれず」敗退。
「短時間でどう立て直すか」が注目された第二戦は、昨日に続き山梨市民総合体育館で600 人の観客が見つめる中で幕を開けた。
1Q、シャンソン化粧品のディフェンスに苦しみ、攻め手を欠くクィーンビーズは試合が始まって2分40秒で0‐10と大きく水をあけられる苦しい立ちあがり。途中出場した若原愛美の2本のスリーと「昨日のルーズボールへの飛び込みで、ここまでの不振が吹っ切れた」と話す濱西七海のブレイクもあり、一時は14点と開いた点差を詰めて15-23で1Qを終了。
2Q、昨日、苦しんだディフェンスリバウンドで健闘し、アンモール・富田愛理のインサイドと宮坂桃菜・渡邊愛加のスリーで得点を重ねるが、シャンソン化粧品はこの試合19得点の吉田舞衣が2Qだけで9得点。点差は1点開き、32‐41と9点差で試合を折り返す。
3Q、井上桃子の2本のブレイクをきっかけに、4点差に迫るクィーンビーズは残り4分30秒で46-46と同点に追いつく。しかし、ここから2分間得点が止まり、シャンソン化粧品が46‐50と点差を広げるが、そこから盛り返し3Q終了間際には富田の連続得点で53‐55と2点差に迫る。女王蜂の逆襲を予感させる試合展開に会場内は大きな声援につつまれクィーンビーズの背中を押す。
しかし、思うようにシュートが決まらないクィーンビーズ。渡邊が試合後「4Qで点差が開きだして焦りが出た。逆にシャンソンは、そこを分かっているから絶対に点を取ってくる。その差が出た」と悔やんだこの場面で点差が開く。
4Qを8得点で終えたクィーンビーズに対して、シャンソン化粧品は24点。
結果、61-79でシャンソン化粧品戦は戦えてはいたが勝ち切れず、2連敗で終えることとなった。
1Qのスタートの躓き、フリースローの不調。苦戦した原因は他にもあるだろう。しかし、4Qに大きく露呈した「決めきる力の差」が試合の行方を大きく左右したことは間違いないところだろう。
シュートを決めきる、試合を決めきる
「決めきる力」
タイプの違うセンター2人の成長、復調しつつあるフォワード人、安定しつつあるディフェンス
上向くチーム状態に、今季ついて回る「決のめきる力」のエッセンスをどう加えるか。
試合後のインタビューで、このことを尋ねると濱西は「、試合の中で人任せにせず誰か1人がチャレンジしたら全員がついていくべきだし、誰かのミスをミスにさせないというのも、チーム力としては大事なこと。団体競技の良さをもっと全員が感じなければいけないと思う」と話す。
チーム最年長の渡邊愛加は「いつまでも同じ課題をここで話したくない」と悔しさをにじませながら「ボール1つに対する執着心をもっと強く持たないと、詰めの甘さはいつまで経っても改善できない」と語る。
そして、ケガから復調しつつある若原愛美は言う「1つのボールに全員が行く。熱い気持ちを持って戦えたら結果は変わるかもしれない。そういうことを体現する」と。
リバウンド・ルーズボール、そして平面の運動量で負けずに40分間泥臭く戦う
シーズン開幕前に掲げたチームの指針をもう一度思い出してほしい。
プレーオフ進出を実現するため、残された試合は10試合と限られる。
次の戦いはバスケの聖地国立代々木競技場の第二体育館
待ち受けるのは三菱電機コアラーズ。
「試合を決めきる」下剋上のクィーンビーズ劇場、1月4日開演!!
ヘッドコーチ・選手 試合後の談話
石川幸子ヘッドコーチ
二日間ご声援ありがとうございました。
試合の冒頭でスコアは0-10と引き離され、入り方があまり良くなかった。ただ、メンバーチェンジして、ベンチスタートの選手が奮闘し、得点を積み上げて流れを取り戻せた。昨日同様、10点差からの縮まらない時間帯もあったが、3Qで逆転まで行けたが、終盤の4Qでは得点が取れない時間帯が続いた。相手はシューターとインサイドのプレーで得点を伸ばしてきたが、我々は相手の強みに対処できず、流れを相手に奪われた。タイムアウトだけでは難しい状況だった。
あそこまで、追い詰めただけに残念だ。
4Q、外れたシュートのリバウンドから走られて相手のリズムで再三得点を奪われたが、シュートが決まるか、ファウルをもらい、一旦試合が止まってからのスタートであれば、ディフェンスを対応できて流れは変わっていたかもしれない。
次の三菱電機のアジャストはこれからだけれど、プレイオフに行くためには、 勝たないと厳しい状況になる。まず初戦を勝ちに行くことを意識して用意したい。
キャプテン濱西七海
昨日よりも戦えた部分は感じていて、自信になった部分はもちろんある。昨日の反省でもあるが、「いける」というタイミングで向こうのギアが上がり、その瞬間についていけずに押し切られてしまった。勝負どころの4Qで、自分たちが相手の圧力に負けてしまった部分で、力の差だったり、弱さが出てしまった試合だった。4Qの10分間に悔しさが残る試合になってしまった。
シャンソン化粧品に対して、戦えている実感はあった。自分自身もコートの中で「今日はやってやる」という気持ちしかなかったし、全員がシャンソン化粧品相手に臆することなくプレイできていたと思う。
しかし、勝てなかった。勝つために、何が足りないのか。ずっと続いているこの状況は1人1人が乗り越えなければいけない壁だと思うし、チームとしても、試合の中で人任せにせず誰か1人がチャレンジしたら全員がついていくべきだし、誰かのミスをミスにさせないというのも、チーム力としては大事なこと。団体競技の良さをもっと全員が感じなければいけないと思う。
次節は三菱電機戦で、この先は試合を落とす余地はない。崖っぷちに追い詰められないと発揮されない力が必ずあると確信している。試合を落とせないという意識が非常に重要であり、それを隠すのではなく、チーム全体で「ここからの試合は絶対に落とせない」という共通の認識を持ち、練習から徹底的に実践していきたい。
渡邊愛加
2点差に持ち込んだ3Qは、イケイケムードで全員が連動して動けていたが、4Qの入りで得点できずに失点を重ねたことで焦りが出て、効果的なオフェンスが組み立てられなかった。最年長2人が試合に出ていながら、2人で引っ張っていけなかったのが悔やまれる。ここぞという時にコート内の5人がいつも以上にチームになってやらないと、流れを簡単に持っていかれてしまう。シャンソン化粧品は勝ち方がわかっている。勝負どころで、決め切る力やディフェンスの強度を上げるタイミングはやはり相手が上回っているとすごく感じた。ボール1つに対する執着心をもっと強く持たないと、詰めの甘さはいつまで経っても改善できないことを試合を通して感じる。練習中からできていないから、試合でもできない。練習からもっとやり合っていかないといけない。
1月4日からの三菱電機戦は勝てない相手ではないと思うので、絶対に勝ち切りたい。新年一発目でしっかり勝ち、2連勝してプレーオフに繋ぎたい。そして、いつまでも同じ課題をここで話さないようにしたい。
若原愛美
勝てるところまで行ったんで、やっぱり悔しいの一言。
でも、勝ちきれなかったのは、自分たちの甘さというか、力不足。私たちは追いついたところで追い越せないというのは、まだまだ勝ちにふさわしいチームじゃないのかなと今日の試合で感じた。
1Q、0-10の場面でコートに出たので「雰囲気を変えてやろう」という思いでコートに立った。そこで貢献できたのは良かったと思う。課題としては、出だしが悪いところと、リバウンドで勝ちきれなかったところ。リバウンドで勝ちきれなかった要因としては、リバウンドルーズボール。そういう球際の弱さっていうのはすごく目立ったと思うし、チームで決めたことを推進できなかったっていうのはすごく悔やまれる。チームでもう一度しっかり共通認識を持ち、1つのボールに全員が行く熱い気持ちを持って戦えたら結果は変わっていたのかもしれない。そういうことを言葉で伝えるよりも体現するのが自分の強み。コートに出た時は自分らしさを全開にして、チームが良い方向に向かえるように常に意識してこの先も戦っていきたい。
甲府一高 ア・カペラ部によるクリスマスソング演奏
本日のハーフタイムショー 小島ダンススクール