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連勝の壁再び阻まれる:対アイシン 第2戦レポート

山梨QB 61 – アイシン 91

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クィーンビーズが初戦を制した今日の第二戦。初戦で敗退し、巻き返しを狙う相手チームの圧力と、初日の試合結果分析に基づいた戦い方の変化への対応に苦慮し、秋田、新潟とは1勝1敗。今シーズンも連勝は姫路戦のみのクィーンビーズにとって、連戦の2日目、一つのキーポイントは試合の入り。ここで遅れをとると試合の行方が決定しかねない。

連勝への挑戦、プレーオフ進出チームのプライド
二つがぶつかり合う、対アイシン第二戦は今日もアイシンカラーのブルーに染まった東祥アリーナ安城で14時に試合開始のブザーが鳴った。

1P、予想の範疇ではあったが、アイシンの圧力に思うようにシュートが打てないクィーンビーズに対し、そのタフショットを得点に繋げるアイシン。残り6分5秒で7-15とリードを許した場面でクィーンビーズがタイムアウト。

タイムアウト明け、すでに2つのファウルを犯したアンモールに変わってコートに立つ富田 愛理が3本連続してインサイドで得点し、13-18と点差を詰めるが、残り1分48秒でファイブファウル。アイシンにフリースローを献上し、15-25で1Pを終了。アイシンがスリーポイント4本を含む得点で10点差をつけて試合は第2Pへ。

2Pに入り、初戦で成功したゾーンディフェンスに切り替えるがアイシンに対応され苦戦。試合の流れを掴みたいアイシンはポイントで吉田 亜沙美・飯島 早紀とベテランを投入する。対するクィーンビーズはガードの池田 沙紀が速いテンポで試合を展開。ブレイクも出て、なんとか食い下がり23-34で前半を終了。

3P開始から、石川幸子ヘッドコーチは、1Pの2ファウルでベンチに下がっていたアンモールをコートへ送る。そのアンモールの得点、ブレイクで追撃を試みるが点差は縮まらず、逆にアイシンの速い攻撃にディフェンスがついていけないクィーンビーズが徐々に引き離される。3P終了時点で52-68と16点差で4Pへ。

以降もアイシンの勢いは止まらず61-91で試合終了。

昨日の試合後濱西七海は「ルーズボールとかリバウンドで、あと1歩足りなかったところを、今日はコートに立つ選手が頑張ってカバーしてくれた」と昨日の勝因について語っている。しかし今日は、その一歩でアイシンに遅れをとり、リバウンド・ルーズボールの劣勢で自分たちのチャンスは逃し、逆にアイシンのチャンスは広がっていった。 要所要所、勝てるところを勝ち切らないと試合全体の結果はついてこない。それを身をもって感じた二日間だった。

またしても連勝の壁に阻まれたクィーンビーズ。今シーズン、この壁を破る残されたチャンスは次節の東京羽田戦のみ。連勝すれば、順位で東京羽田を上回ることができるが、一敗すればその夢は途絶える。アイシン戦の初戦で掴んだ上昇へのきっかけ、その掴んだきっかけを活かしきれずに敗退した第二戦。

アイシン戦の経験を次節の結果にどう繋げるか、今季の集大成、クィーンビーズの未来へ繋ぐ東京羽田との最終戦は3月16日、17日、大田区総合体育館で16日は17時、17日は15時開始。

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

二日間応援ありがとうございました。

相手は思い切ってシュートを打ってきて、第1クォーターにスリーポイントシュート4本を決められ、点差を広げられてしまった。その後追い上げを見せたものの、前半の11点差を最後まで詰めきれなかった。 最終的には、得点力の不足とリバウンドで苦戦したことが敗因。アイシンはリバウンドからのオフェンスが速く、うちのシュートが入った後のオフェンスも切り替えが速い。その速さに焦ってしまった結果、ピックアップがバラバラになり、ミスマッチが生まれてしまった。必要以上に速さに過敏になってしまっていた。 今日の試合では、ボールや選手が孤立する時間帯があり、無理やり攻めてしまい、そこから速い攻撃に繋げられてしまった。 昨日、インサイドで効果を発揮していたアンモールのファウルが嵩んで出場時間が制限され、なかなかインサイドアウトの攻撃が展開できなかった。しかし、富田がインサイドで今日は頑張ってくれた。我々のインサイド陣は、アンの強さ、富田の運動量、石川のシュート力とそれぞれ個性があり、これからの成長が楽しみだ。 昨日はコート内・ベンチからポジティブな声が終始飛んでいたが、今日は第3Pの途中から声が少なくなってしまった。昨日の試合で掴んだ戦う姿勢、接戦を楽しむ姿勢を劣勢になった時でも継続できるかが、今後の課題だ。 羽田に2勝すれば、羽田より上位に立つことができる。まずはそこをしっかり狙いに行きたいし、その勝負を楽しみたい。選手にとっても、成長の証になると思う。 残り2試合、全力で楽しみたい。

キャプテン 濱西七海

昨日も見て分かった通り、自分たちが勝てた理由はディフェンスとリバウンド、ルーズボールだった。シュートが入る入らないはもちろん重要だけれど、ニュートラルボールをどちらが支配するかというところで、昨日は自分たちが優位に立てて、それが勝利に繋がったと思う。

しかし、今日はアイシンがリバウンド・ルーズボールを徹底的に修正してきたことに対して、自分たちが後手に回ってしまった。今日のアイシンは、1発目から思い切ってシュートを打ってきていて、昨日とは全く違うチームになっていて、プレーオフを目指すチームの気持ちの強さを見せつけられた。

昨日、良い雰囲気で勝てたが、連勝はできなかった。しかし、昨日と今日で活躍した選手が異なる。誰が活躍するかが、コートに立ってみないと分からないのは、自分たちの強みでもある。昨日は悔しい思いをした選手が、今日は良い働きをしてくれた。

次の日の試合で、結果を示してくれたことは、確実に羽田戦に繋がると思うし、そういうふうに頑張っている選手がいるから、今季のチームが成り立っていると思う。

昨日の試合でベンチからも盛り上げて、1つのチームになることを体感できたからこそ、試合の中で自分たちがやるべきことは見えたと思う。それをしっかり羽田戦にぶつけるだけだ。

若原愛美

今日の試合は、相手がギアを上げてきて、それにうまく対応できなかった。2連戦の難しさを今回も感じた。

うちのチームに気の緩みがあったとは思わない。アイシンのプライド、そのぶつかり合いで劣勢に回ってしまったかもしれない。

先週の悔しい敗戦後のミーティングで、プレーオフという目標を失ったチームはバラバラになりかねない状況だった。それで、自分のために頑張るのは大事だけれど、誰かのために頑張れる人は強い。ファンの方や会社の方、家族のため、誰かのためにプレーすれば、もう1回個々を奮い立たせられると思って「誰かのために頑張ろう」とみんなに思いを伝えた。昨日の勝利は、ホント嬉しかった。今シーズン初めてチームが1つになれた瞬間だったんじゃないかと思う。

残り2試合は、誰かのためにプレーできる選手が増えれば、多分勝ちはついてくる。試合に出られない選手も、応援することでチームに貢献できる。チームという意識をもっと持って、勝ちを目指して戦う。

富田 愛理

昨日の試合ではゾーンディフェンスがうまく機能し、相手のシュートを抑えることができたが、今日の試合では相手のシュート確率が上がり、特に3ポイントシュートが痛かった。

オフェンスについては、インサイドは攻めやすく、積極的に攻めた。しかし、相手も対策を立ててきて、後半は攻めきれていない場面が多々あった。

アイシンのプレッシャーは昨日よりも明らかに強くなっていた。リバウンドなどでも相手に競り負けるところが多く、もっと強くならないといけないと感じた。

昨日の試合は、チーム全体が勝利に向かって一丸となって戦っていた。コート内だけでなくベンチも一体となって良い雰囲気で試合を進めることができて、チームに良い影響を与えたと思う。

今日の試合も、ベンチから声が出ていた。この雰囲気を忘れずにいれば、勝てるチームになれると改めて思った。プレーオフ進出は逃したが、残りの2試合は連勝を目指して戦う。良い姿を多くの人に見ていただきたいと思っている。

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