山梨クィーンビーズ

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試合報告

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全員で繋いだ35分、そして残り5分に見えた課題

山梨クィーンビーズ  60-68 三菱電機 (ゲーム1)
スコア・見逃し配信

全員で繋いで手繰り寄せた勝利への糸は、残り5分を前に手放すこととなった。

東京羽田戦で思うように力を発揮できず、連敗を喫したクィーンビーズ。三菱電機戦の数日前のインタビューでキャプテン井上桃子は「皆、もう切り替えている」と語っていたが、一抹の不安を抱えたまま、富士北麓体育館はクィーンビーズの背中を押す声援が響く中、試合は14時にトスアップ。

第1Q序盤はクィーンビーズが先行するも、三菱電機が猛追。リードを奪われる場面もあったが、途中出場の三好青花、中澤梨南が粘り強く繋ぎ、16-15と僅差で1Qを終えた。

第2Qでは、残り3分27秒で24-33と9点差をつけられる展開に。しかし、ここから土田帆乃香が果敢にドライブを仕掛け連続得点を挙げると、中澤もそれに続き、2点差まで追い上げて前半を34-36で終了。後半に望みを繋ぐ形となった。

後半の立ち上がりは、勝敗を分ける重要な局面。「自分たちのオフェンスやディフェンスがある程度アジャストできていた」と試合後に石川幸子ヘッドコーチが語ったように、相手を抑えつつ食らいつくクィーンビーズ。得点差を一時的に開かれる場面もあったが、三菱電機のミスとファウルを見逃さず、クィーンビーズは再び追い上げ、3Qを50-51と僅差で終了。残り10分に今季初勝利の望みを託す。

第4Q序盤、中山彩奈と上長美菜が連続でスリーポイントを沈め、残り8分58秒には56-51とクィーンビーズがリード。三菱電機にも浮き足だったプレーが見られ、流れを手繰り寄せる絶好のチャンスが訪れた。しかし、ここでクィーンビーズの得点が止まり、約3分間、両チームとも無得点が続く。

そして試合の分岐点となったのは、昨シーズンの対戦でも接戦を制した三菱電機のベテラン、根本葉瑠乃と小菅由香の得点だった。残り5分27秒で同点に追いつくと、三菱電機は落ち着きを取り戻し、一方のクィーンビーズには焦りが見え始める。焦りからプレーが乱れ、ディフェンスの圧力に屈したクィーンビーズは得点を伸ばせず、徐々に差を広げられ、60-68で試合終了。掴みかけた今季初白星は、無念にも逃す結果となった。

確かに負けは負け。

しかし、東京羽田戦でコートに立つ5人が終始見せていた不安げな表情は消え、クィーンビーズらしいベンチのお祭り騒ぎも戻りつつある。
全員で繋いだ35分。そして、そこからの残り5分。
ディフェンスで奮闘し、リバウンド・ルーズボールでも健闘した。しかし、試合を通して現れた数回のパスミスや、リバウンド・ルーズボールへの反応の遅れが、結果として残り5分の攻防に影響し、最終的な結果に繋がったのではないだろうか。

「自分たちには突出したスーパースターがいるわけではなく、大きな選手が多いわけでもありません。それでも、1人1人が協力し、力を合わせれば強いチームになれることを証明していきたいです。特に今日の試合のように、能力やサイズに勝るチームに対して、チームプレーで立ち向かう姿を見せていきたいです。」と井上桃子は、チームの目指す姿を力強く語った。

チームで勝つ!

初戦を分析して、戦うゲーム2は一層厳しい戦いとなるだろう。その難しい戦いにどう挑み、結果を残すか?

明日の試合も14時にトスアップ。

明日は、山梨クィーンビーズとFCふじざくら山梨が「女性スポーツを応援しようDay」としてリーグ戦をコラボ開催。県内を拠点とする2チームの試合を同日に観戦できる貴重なチャンス。

FCふじざくら山梨サポーターの皆さん、山梨クィーンビーズ ファン・ブースターの皆さん、紅葉が進みつつある富士北麓公園で、両チームに熱い声援を!!

明日は、山梨クィーンビーズとFCふじざくら山梨が「女性スポーツを応援しようDay」としてリーグ戦をコラボ開催。県内を拠点とする2チームの試合を同日に観戦できる貴重なチャンス。

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

3クォーターまでは、自分たちのオフェンスやディフェンスがある程度アジャストできていましたが、やはり最後の4クォーターでプレッシャーがかからなかったこと、そしてチームのルールを徹底できなかったことが崩れ、得点を許してしまいました。最後の最後で徹底力が足りなかったことが非常に悔しいです。
相手のオフェンスの機動力を抑える作戦はある程度成功したものの、ブレイクやセットプレーからの得点が伸び悩んだことが今日の大きな課題でした。
明日の試合では、今日の教訓を活かして、40分間、最後まで攻め続ける姿勢を貫きたいと思います。特に4クォーターではボールがなかなか回らず、相手のプレッシャーに押されてしまったので、そこをしっかりと修正したいと考えています。
ホームでの開幕戦はファンの皆様の素晴らしい応援をいただきましたが、それに応えることができなかったのが残念です。明日はしっかりと勝って、皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいです。

キャプテン井上桃子

今日の試合に関しては、チーム全員でしっかりと戦うことができたと思います。開幕戦から修正を重ねてきた部分がうまく機能し、第4ピリオドの途中までは良い形で進めることができました。ただ、相手の勝負強さやシュートの正確さに対して、こちらのミスが目立ち、プレーの連携が取れなくなってしまったことが敗因です。試合を通して学んだ点も多くありますので、ビデオを見返し、しっかりと修正して次に臨みたいです。リーグ戦はまだ終わっていないので、明日の試合では必ず勝利できるように全力で頑張ります。

ただ、最後の円陣の中でもみんなに話しましたが、1点差でも大差でも負けは負けです。

しかし、負けの中にも次に繋がる戦いができたと感じています。前回の試合よりも成長を感じる部分がありましたし、今後さらに勝利に貪欲に戦っていきたいです。

今シーズンはまだ始まったばかりですし、まだ優勝は十分に狙える位置にいます。三菱電機さんとはまだ4試合残っていますので、その全てで勝利できるように修正を加え、挑んでいきます。

土田 帆乃香

2クォーターでは積極的に攻められて良かったですが、全体としてはパスを優先してしまい、相手のディフェンスに阻まれてパスがうまく回らず、リズムを崩してしまいました。その結果、迷いがターンオーバーに繋がり、相手に得点を許す場面もありました。自分が少し引いてしまったことや、周りを見れていなかった点が原因で、プレーが止まってしまったと思います。明日はパスの展開を早めてオフェンスの流れをスムーズにし、試合の最初から最後までシュートし続けることを意識してプレーしたいです。

中山 彩奈

積極的に全員がプレッシャーをかけていたので、ブレイクがうまく出たのが良かった点かなと思います。その流れで相手に主導権を握られることがなく、試合はシーソーゲームになったものの、粘ることができました。ただ、最後に少しディフェンスが甘くなってしまい、相手に決められた部分があったので、そこが明日の課題になると思います。

自分だけの動きではなく、周りが作ってくれたプレーでシュートが打てたので、その分、自分は決めることが役割だと思い、責任を持ってシュートを打ちました。もっと確率を上げていかなければいけません。結局、周りが形を作ってくれても、シュートを外してしまう場面があったので、そこも明日はしっかり決め切りたいと思います。

1、2戦目は、今日よりも相手に離されて追いかける展開が多かったのですが、それに比べると今日は全員が気持ち的にも思い切ってプレーできたかなと思います。

今日の試合では、負けている時間帯もそれほど多くなかったので、自分たちのプレーはしっかりできていたと思います。もっと思い切ってプレーし、最後までボールを追いかけることや、リバウンドといった基礎的な部分がゲームの勝敗に大きく関わってくるので、そこを意識して明日の試合も戦いたいと思います。

渡邊 愛加

しい部分もあったものの、結果は負けでした。三菱さんとの勝負どころでの決定力が相手の方が上だったと感じました。ただ、勝負の流れを持っていかれた原因は、自分たちのミスや、全員で守るべきディフェンスが崩れてしまったことが大きいと反省しています。前半は積極的にシュートを狙えていたのですが、後半では要所でボールに絡めなかったです。ここで自分からもっと積極的に関わるべきだったと思っています。

今日は地元での初めてのホーム戦でしたが、懐かしさとともに、あれだけのお客さんが入ってくれて本当に嬉しかったです。地元で試合をできる機会が今年は少ないので、明日しっかり勝って、それを応援してくださる皆さんに届けたいです。
今日は、流れが悪くなってもみんなで立て直すことができた点で手応えを感じています。

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