山梨クィーンビーズ

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試合報告

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新潟を振り切るも、浮き彫りとなった課題

山梨クィーンビーズ 61-60 新潟 (ニュートラル開催)
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前半の好調さと後半の苦戦。上昇から急降下、最後は61-60の僅差で逃げ切った、まるでジェットコースターのような試合展開だった。

第1クォーター、ボールと人が連動して動くオフェンスとリバウンドへの徹底した意識が噛み合い、16-9とリードして終了。

第2クォーターでも動きが落ちることなく、オフェンスとディフェンスの両面で機能。前半終了時点で36-22と14点のリードを確保した。リバウンドでは28-15と圧倒し、2Pシュート成功率も70%を記録するなど、自分たちのペースで試合を進めた。

第3クォーター序盤、この日最大の18点差にリードを広げたが、そこから新潟のゾーンディフェンスが効果を発揮。クィーンビーズは攻め手を欠き、徐々に新潟に流れを奪われた。リバウンドから速攻を許す場面が増え、残り3分にはわずか5点差にまで詰め寄られる。45-40とリードは守ったものの、終盤には明確な課題が浮き彫りとなった。

最終第4クォーターも新潟の勢いが続き、一時は45-42と2点差まで迫られた。しかし、渡邉愛加や上長美菜の得点で57-48と再びリードを広げる粘りを見せる。終盤、坂田侑紀奈のスリーポイントで61-60と迫られるものの、その後は両チームとも得点を許さず、クィーンビーズが辛くもリードを守り抜いた。

前半はリバウンドと高いシュート成功率で優位に試合を進めたが、後半はゾーンディフェンスへの対応が大きな課題となった。前半に70%を記録した2Pシュート成功率は、後半には4/15(26%)に低下。特にオフェンスリバウンドで新潟のディフェンスリバウンド(17本)に押し込まれ、セカンドチャンスを作れない場面が続いた。これが新潟の反撃を許す要因となった。

今日の試合では、東京羽田が三菱電機に敗れ首位が入れ替わり、6位の姫路が4位のアランマーレ秋田を下すなど、フューチャーは予測のつかない試合が続く。

明日の相手は、今日の敗戦で序盤から激しいプレーで挑んでくることが予想されるアランマーレ秋田だ。試合の入りで相手にリズムを許さず、受け身にならずにエネルギッシュなプレーを展開することが勝利への鍵となる。チームが後半の課題をどれだけ修正できるか。

女王蜂の進撃は続く!!

ヘッドコーチ・選手の談話

石川幸子ヘッドコーチ

勝てて良かったです。ただ、今日の試合は前半と後半で好不調が入れ替わり、非常に苦しい展開となりました。特にゾーンディフェンスへの対応が課題として浮き彫りになりました。ボールを動かして攻める場面もありましたが、その動きが途中で止まってしまい、相手に速攻を許す場面が多く見られました。その結果、相手に簡単に得点を許してしまうシーンが目立ちました。リバウンドをしっかり取れたことが勝因の1つですが、後半はペースが落ちたことも事実です。まだまだ修正すべき点が多いと感じています。

明日に向けては、ディフェンスとリバウンドを基盤に、自分たちのペースで早い展開を作るオフェンスを目指したいと思います。また、40分間を通じて攻守で強気に戦い続けることが重要です。弱気になってパスミスをしてしまう場面や、相手の攻めに受け身になるシーンが目立ちましたので、そこをしっかりと改善していきたいです。

試合は決して簡単には進まず、綺麗な形で運べるものではありません。落ちたシュートに対するリバウンドや、ルーズボールへの執念が勝敗を分けます。明日も最後まで戦い抜く覚悟を持って全力で臨みます。

キャプテン井上桃子

今日はかなり危ない試合でした。特に、ゾーンディフェンスに対するオフェンスが機能せず、得点が止まってしまった点が大きな課題です。これまでの三菱戦でも同じような状況があり、チームとして共通の改善点だと感じています。明日の秋田戦でもゾーンを使われる可能性が高いので、今日の試合を振り返りながらしっかりと修正していきたいと思います。

前半は、アグレッシブなディフェンスから速攻を作り出せたことが良かったです。また、新潟はオフェンスリバウンドを得意とするチームですが、それを抑えてディフェンスリバウンドを確実に取れたことが、前半のリードに繋がりました。しかし、後半はゾーンへの対応が課題となり、40分間安定してプレーできなかった点が改善すべきポイントだと感じています。

試合の終わり方や、各ピリオドの始まりと終わりは非常に重要です。今日の試合では勝てて良かったものの、少しのミスで相手に勢いを持っていかれる場面がありました。アグレッシブさを持ちながらも、こうした部分にはより丁寧に対応していく必要があります。

明日は、前半からアグレッシブなバスケットを展開しつつ、相手がディフェンスを変えてきた場合にもしっかり対応できるよう、準備を整えて全力で挑みたいと思います。

渡邉愛加

最後はかなりヒヤヒヤしました。ゾーンディフェンスに対する対応はまだまだ課題で、ギリギリで勝てた試合だったと思います。相手がゾーンでもマンツーマンでも、どんな守備に対しても柔軟に対応できる力をつけていく必要があると感じました。

試合序盤にリードを広げられたことは良かったですが、相手がギアを上げてきたときに焦ってしまった場面がありました。こうした状況では、ガードに頼るだけでなく、全員で落ち着きを取り戻し、自分たちで試合をコントロールすることが大切だと思います。

明日の秋田戦は、前回の対戦で悔しい負け方をしているだけに、全員でしっかり守り、必ず借りを返したいです。まだ上を目指せるチャンスは残されているので、最初から最後まで自分たちのやるべきことを徹底し、勝利を掴みにいきたいと思います。

個人的には、ゴール下でシュートを決めきれなかったり、大事な場面でリバウンドを取られたりしたことが反省点です。もっと楽に勝てる試合だったと思うので、その部分を改善して次に繋げたいです。

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