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守備の強度で掴んだ連勝!クィーンビーズ、成長の証をホームで
- 2025年01月19日
- admin
山梨クィーンビーズ 79 - 48 姫路
昨日に続き、クィーンビーズは姫路イーグレッツとのゲーム2を戦い、立ち上がりの苦戦から立て直し、後半は圧倒的なパフォーマンスを見せて79-48で勝利を収めた。 昨日のゲーム1に続く連勝を飾り、チームは勢いを持って次戦ホームでのアランマーレ秋田戦へと向かう。
試合の先制点はクィーンビーズの井上桃子。しかし、クィーンビーズの戦い方に対策を講じた姫路は、勝利への強い意志を前面に出し、ハードなディフェンスで圧力をかける。そのディフェンスに手を焼いたクィーンビーズはタフショットが続き、ボールムーブが停滞。オフェンスが機能せず、リバウンドから姫路に速攻を許す苦しい展開となる。
6分40秒時点で2-9と劣勢に立たされると、石川幸子ヘッドコーチがタイムアウトを要求し、試合展開の修正を図る。
しかし、その後も姫路が12-0のランを記録し、クィーンビーズは厳しい時間が続く。そんな中、残り5分を過ぎたタイミングで池田沙紀・濱西七海がコートインすると、ディフェンスの圧を強め、姫路のリズムを崩し始める。このプレッシャーが機能し、クィーンビーズは少しずつ落ち着きを取り戻すと、中澤のポストプレーや中山のスリーポイントで得点を重ね、12-16で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、クィーンビーズはさらにディフェンスの強度を増していく。出原菜月がゴール下で奮闘し、コート外から戦況を見守っていた上長がゲームコントロールし、コートを広く使いながらテンポを上げ、チームのリズムを作り出す。
7分10秒、出原がゴールを決めた後のワンスローを沈め、ついに19-18と逆転に成功。
勢いに乗ったクィーンビーズは、さらにディフェンスの圧をかけ続け、姫路のオフェンスを停滞させる。4分38秒には井上がツースローを獲得し、24-18とリードを拡大。ここで姫路がタイムアウトを要求するも、流れは完全にクィーンビーズに傾いていた。
その後もリードを広げ、前半終了時点で38-21と17点差をつけて折り返す。
後半に入ると、姫路は那須みらいが好調を維持し、クィーンビーズは一時的に対応に苦慮する。しかし、インサイドとアウトサイドのバランスを意識した攻撃を展開し、広いエリアから得点を重ねることでリードを維持。
ディフェンスでも、前半から続くハードなプレッシャーをかけ続け姫路に流れを渡さず、第3クォーター終了時には56-35とリードを21点に拡大。
最終クォーターに入っても、クィーンビーズは運動量を落とすことなく、オールコートディフェンスで姫路に圧力をかけ続ける。最後まで集中を切らさず相手のオフェンスを封じ、ガード陣が緩急つけたコントロールでさらに点差を広げ、最終スコアは79-48。
ディフェンスの強度を最大限に発揮し、オフェンス面でもバランスを取りながら着実に得点を重ねた、クィーンビーズが連勝を飾った。
トスアップ前のベンチで、石川ヘッドコーチは「ディフェンス前から」と声を掛け、選手たちを送り出した。
12月からの休止期間1ヶ月でフィジカルを鍛え直したクィーンビーズの運動量は、最後まで落ちることなく40分間持続し、むしろ時間が経過するにつれて強度が増した。
試合が進むにつれて、ボディブローのように姫路のスタミナを奪っていった。
石川幸子ヘッドコーチは、「体力面での不安もあったが、ハードなディフェンスを40分間継続できたことが自信につながる」と話す。
そして、序盤の劣勢をコートに立つ選手たちが適応し、個々の持ち味を活かして流れを引き寄せた試合展開は、今後の戦いにも期待を抱かせる。
次節は、ホーム山梨市民体育館に、今季の対戦成績2勝1敗のアランマーレ秋田を迎えての連戦。
チーム全員の力を結集して戦うクィーンビーズの成長の証を、ぜひアリーナで!!
そして、戦う選手たちの後押しを!!
ヘッドコーチ・選手の談話
石川幸子ヘッドコーチ
連勝することができて本当に良かったです。試合の入りで少し相手の勢いに押される場面がありましたが、姫路さんも勝ちたいという気持ちを強く持っていたので、その流れに少しついていけていなかった部分がありました。ただ、ベンチから出ていく選手たちが積極的にアタックし、ハードなディフェンスをしてくれたことで、チーム全員で勝ち取った試合だったと思います。
試合の中で、得点能力の高い選手への対応には注意を払っていました。昨日は御子柴選手、今日は那須選手を特に警戒していましたが、もう少しチーム全体で守ることができれば良かったと感じています。
姫路戦での2勝の流れを活かしながら、次の秋田戦に向けて準備していきたいです。姫路はビッグマンが不在だったため、機動力を活かした攻撃ができましたが、アランマーレ秋田にはインサイドの強力な選手がいるため、その対策が必要になります。ここまでのアランマーレ秋田戦では相手の得点源に30点取られてしまったので、今回と同じようにチーム全体で守る意識を持って戦いたいです。
キャプテン井上桃子
2連勝で終えることができて、良かったです。試合のスタートでは少し手こずりましたが、相手も昨日の試合を踏まえてアジャストしてきた部分があったと思います。特に、リングに向かうプレーが少なく、外からのシュートが多くなってしまいました。その結果、確率が落ち、リバウンドを取られて速攻を許す場面が増えてしまいました。さらに、オフェンスリバウンドを取られたことで、相手のペースに乗せてしまったことが、試合の入りが難しくなった原因だったと思います。しかし、そこから立て直し、ディフェンスを強化して逆転し、そのままリードを広げることができたのは、チームとして成長した部分だと感じています。
試合の出だしは厳しい展開になりましたが、慌てることなく全員で40分間、前からプレッシャーをかけ続ける意識を持ち続けました。ディフェンスの圧力が徐々に効果を発揮し、試合の流れを自分たちのものにできたと思います。最後まで粘り強くプレーすることで、流れを引き寄せられることを改めて実感しました。
次の秋田戦に向けて、今回の2勝の勢いを持って準備していきたいです。アランマーレ秋田とはここまで2勝1敗の成績ですが、相手の得点源を、どう抑えるかをチームで話し合い、しっかりと対策を練りたいです。特にディフェンスのプレッシャーやリバウンドを取り切ることは、全試合を通じて課題になっているので、それを40分間徹底できれば必ず勝てると思っています。この1週間の練習で、全員がその課題意識を持ってアランマーレ秋田戦に向けて準備していきます。
今日は、大学時代の友人など、多くの方が応援に来てくれました。それが自分にとって大きな力になりましたし、素直に嬉しかったです。今の自分があるのは、そうした支えてくれる人たちのおかげだと感じています。感謝の気持ちを忘れずに、次の試合も必ず勝ちたいと思います。
上長美菜
ベンチで見ていて試合の入りは、足を動かそうとしてもなかなか動けず、センター陣が中にとどまる場面が多く、スペースが狭くなってしまっていました。自分が出たときのメンバーは比較的動ける選手が多かったので、アーリーオフェンスを意識し、積極的にプッシュして姫路のディフェンスにズレを作ることを意識しました。
1クォーターの出だしをベンチから見ていた選手たちは、試合のテンポが重くなっていることを感じていたと思います。だからこそ、次にコートに入った時に、しっかりカバーし合いながらリズムを変えることができました。それが、試合の流れを取り戻すことにつながったと感じています。
中山彩奈
試合の入りは昨日と同じように流れ良く進めたかったのですが、少しバタバタしてしまい、安定しない時間帯がありました。しかし、途中からしっかりと落ち着いてプレーでき、トータルで見ても、良い試合になったと感じています。
試合の流れを変えたい時間帯にコートに立ちましたが、ゴールマンプレッシャーをガード陣がかけてくれたことでスティールに行けたり、姫路の攻撃の芽を積むことができました。また、チーム全員がディフェンスでヘルプの意識を持ち、小さな気遣いが積み重なったことで、自分たちの流れに持ち込むことができたと思います。
自分自身は、途中交代で入る際に試合の流れを良くすることを常に意識しています。その点で、ディフェンスでも貢献でき、得点にもつなげることができたのは良かったです。ガード陣が自分を信頼してセットコールを出してくれたおかげで、スリーポイントを打つチャンスもあり、しっかり決めることができました。今日は、その部分をしっかりと結果につなげられたことが良かったと思います。
次はホームでの試合になりますが、今日のような雰囲気の良い試合展開になるとは限りません。ただ、その雰囲気は自分たちが作り出すものだと思っています。チーム全員が自分らしさをしっかりと発揮し、それをホームのファン・ブースターの皆さんに見てもらえるように、しっかりと準備して臨みたいです。
出原菜月
昨日は試合の入りが良かったので、その流れでいきたかったのですが、今日は少し重たい立ち上がりになってしまいました。相手のペースになりかけていたので、自分たちのオフェンスが悪くなり、そこから速攻を許していると感じました。そのため、自分としては、しっかりとオフェンスを終わらせることを意識しながらプレーしました。
自分はドライブを積極的に仕掛けたり、リバウンドに飛び込んでチェックすることで、相手のオフェンスを遅らせ、ディフェンスが戻れるようにすることを心がけました。
個人的には、三菱戦から調子が上向いていると感じています。年末の練習から、自分の動きが良くなっていると実感していましたが、そのタイミングで恩師である井上先生が亡くなられました。そのことをきっかけに、改めて自分のプレーを見つめ直し、自分がなぜここにいるのかを考え直す機会になりました。「初心に戻る」わけではありませんが、もう一度自分の原点を大切にしながら、それをブラッシュアップしてプレーしようと意識してきました。
この良い状態を維持したまま、次のホーム戦ゲームに挑みたいです。ホームゲームではたくさんのファン・ブースターの方が応援に来てくださるので、良いプレーを見せたいと思います。今回の姫路戦ではディフェンスも機能し、オフェンスも良い流れでプレーできました。この「クィーンビーズらしさ」を次のホーム戦でもしっかりと発揮し、勝利につなげたいです。
中澤梨南
試合の入りでは、チーム全体として流れが悪い中でコートに入りました。昨日の試合では、相手のシュートが入らず、自分たちのペースで進めることができましたが、今日は相手のシュートがしっかり決まっていました。ミーティングでも「今日は相手がシュートを積極的に打ってくる」ことを確認していましたが、序盤は相手のリズムで打たせてしまったと感じています。
今日はジャンプシュートが決められたので、その点は良かったと思います。考えすぎるとシュートが入らなくなるので、今日はあまり考えすぎずに打つことを意識しました。。ただ、反省点としては、もっとポストプレーを増やしたかったですし、チームからももっと中で攻めるように言われていたのですが、そこがうまくいかなかった部分でした。
次の試合はホームでの試合になります。初めてホームでプレーしたときに、こんなに多くの方が応援してくれているんだと実感しました。前回のホームゲームでは、勝利をお見せすることができなかったので、次の試合では2日間とも勝って、ファン・ブースターの皆さんに「クィーンビーズを応援していて良かった」と思ってもらえるような試合をしたいです